1.「信太神社の樟樹」(令和5年4月7日作成)
(2)種類等:クスノキ(県指定天然記念物、幹廻り 約7m、樹齢 400年)
↑ 本殿
信太神社は、伝承では、祭神は和泉国の信太の森から勧請されたものと云われ九重・上中・田原・下中の氏神で、由緒など詳しい事は分からないが、天元2年(979)拝殿・御供所・神庫・楼門を改造したと伝わる。
地元では、土龍(モグラ)封じの神として知られ、この地域ではモグラが絶滅したと伝わる。明治42年(1909)2月村社となる。
↑ 樟樹の全景
↑ 樟樹の近景
↑ 樟樹とクロガネモチ
信太神社の樟樹は江戸時代後期に刊行された『紀伊続風土記』に見られ、樹齢400年の巨木で、樹霊が宿るご神木に相応しい風格を備えていて樹勢も良く高さ25m、幹廻り約7mと圧倒される。
樟樹の根元から胸高周囲2.1mのクロガネモチの大木が癒合し、神秘性があり珍しい光景である。
↑ 嵯峨の滝
信太神社の近くに「嵯峨の滝」があり、表示板には『嵯峨の滝 一本杉ハイキングコースの中にある嵯峨天皇御休憩場所と伝承されています』と書かれていたので、ちょっと覗いてみました。
落差は6m程度の小さな滝ですが、嵯峨天皇が此処で休憩されたとの伝承もあり、樟樹と併せて是非一度訪ねて往時を偲んでみませんか。